阿部和唐 個展
Wato Abe Solo Exhibition in Paris
会期:
2014年 10月9日(木)〜10月16日(木)11:00〜19:00
※ 12日(日)午前休廊/13日(月)休廊
会場:
Galerie Hours-Champs(ギャラリー・オルシャン)
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住所:
13, rue de Thorigny 75003 Paris France
※ パリ ル・マレ地区・ピカソ美術館近く
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アクセス:
メトロ8号線/Saint-Sébastien – Froissart(サン セバスチャンフロワサール)駅より徒歩7分
メトロ1号線/Saint-Paul(サン ポール)駅より徒歩10分
3歳から土に親しんだ阿部和唐氏は、土と呼吸を合わせ、その内側に隠れた可能性を探ります。「力を入れながら力を抜く、指先はピアニッシモでありフォルテッシモ」だと話す阿部氏は、壺にもランプにも個性豊かな「顔」を描き出します。本展「ようこそ、阿部和唐の世界へ」では、概念にとらわれない造形の魅力と陶芸の可能性が打ち出されました。豊かな物語性、そして何よりも温かみのあるユーモラスな表情に、思わず顔をほころばせる来場者たち。
みな心和ませ、芸術談義を楽しげに交わすひとときが過ごされました。
来場者の声
私は「ひな人形」の調和した空間に惹かれました。形式美と言うのでしょうか、伝統的に人形の配置が決まっているのですね。顔がどれもかわいらしくて、楽器のつくりも素敵です。日本文化の面白さをまたひとつ、発見しました。
もうそんな時間ですか? いつのまに。ここまで熱中して展覧会を見たのは久しぶりですよ。楽しかった。ご招待に感謝します。
原点回帰と言って良いのでしょうか。上手く言葉にできませんが、休火山のように激しさを秘めたイメージ。目には見えないけれど、地の底のうねりのようなものを感じるんですよね。
「地図にない街」、これは素晴らしいですね。洞窟住居のような壁面にはプロヴァンスの陽光が射しているのでしょう、きっと。
主役の「桃太郎」よりも、ユニークなお供の動物たちに釘付けになりました。犬・猿・雉と、まったく違う種族なのに、家族のような絆を感じます。見ていると、故郷の家族に会いたくて仕方がない気持ちになるんですよ。不思議な力を持った作品です。
2人の赤ん坊が乗る「豆」の船の形は、お母さんの乳房でしょうか。温かくて優しい、心に残る作品です。
私は細かくて精巧な造形が好きなのですが、「化石」は実に見ごたえがあります。壺の全面から蛇の鼓動が聞こえてきそうです。